計算手順 | Calculation sequence
与えられた4色の珠の連なりを論理算盤上で3つの規則 (青珠の規則, 黄珠の規則, 赤珠の規則)によって動かすことを“計算”と言う。 それは次に記される手続きによって実現される。
- 入力となる整珠を算盤の一番左上に置く。
- 盤上にある珠が整珠であることを確認する。
- 整珠でない場合は計算は失敗しており、続行は不可能である。
- から始まる整珠を先頭から探す。
- 該当する整珠がある場合はその整珠に赤珠の規則を適用し、1へ戻る。
- 該当する整珠がない場合は4へ。
- から始まる整珠を先頭から探す。
- 該当する整珠がある場合はその整珠に黄珠の規則を適用し、1へ戻る。
- 該当する整珠がない場合は5へ。
- から始まる整珠を先頭から探す。
- 該当する整珠がある場合はその整珠に青珠の規則を適用し、1へ戻る。
- 該当する整珠がない場合は終了し、その時点での珠が出力となる。
備考 | Remarks
計算に必要な珠の個数や盤面の行数や列数は計算をするまで予測は不可能である。 従って、珠や盤面が不足する場合は随時追加することが求められる。
さらに、珠は物理的な制約から平積みする個数には限界があり、 かつすべての珠を展開して計算することも盤面の有効活用の点から推奨されない。 そのため、計算する上で珠を必要に応じて展開や結合をすることが勧められる。
また、計算は必ずしも終わるとは限らない。 例えば、“ものまね鳥の番い”と言われる整珠は永遠に計算が終わらない。 これは論理珠算が正しく計算できていないわけではなく、 記号上で行われる計算の概念的な上限に達していることによる。
“ものまね鳥の番い”